災害時要援護者へも心くばり

災害時要援護者(一人暮らしや寝たきりなどの高齢者、身体的、知的な障害を有する人など)に対する援助も必要です。
災害が発生した場合、情報把握、避難、生活の確保などの活動を、的確かつ迅速に行いにくい立場に置かれてしまいます。
私たち一人ひとりがお互いに協力しあい、地域が一丸となって積極的な支援を行えるよう心がけましょう。

高齢者・傷病者
●援助が必要なときは、複数の人で対応する。
●急を要するときは、ひもなどで背負い安全な場所まで避難する。

肢体の不自由な人
●車椅子は、階段では必ず2人以上、できれば3〜4人で援助する。
●上がるときは前向きに、下がるときは後ろ向きにして恐怖感を与えないように。
●とっさの脱出、避難の際に救援者が2人以上いるとは限らない。
 ひもなどで背負い、救援者の両手は自由がきくようにする。

耳が不自由な人
●話をするときはまっすぐ顔を向け、口はなるべく大きく動かして話す。
●筆談(筆記法)は手のひらに指先で文字を書くやり方でもよい。

目の不自由な人
●杖を持った方の手はとらない。
●手先や手首を持たないでひじのあたりに軽く触れて、ゆっくり歩く。
●方向や目の前の位置などは、時計の文字盤の位置を想定して伝える。

外国人・旅行者
●とっさのときは、身振り手振りで話かけ、孤立させないようにする。
●旅先では非常口の確認を。


防災ボランティア
阪神・淡路大震災のように大きな災害がおきれば、ボランティアが活躍します。
自らの町を守る自主防災組織等に対して、ボランティアは被災者のために全国から駈付けてきます。
そのボランティアが十分に力を発揮するためには、ボランティアの熱意と被災者からのニーズを調整するボランティア・コーディネーターおよびボランティア同士の協力・連絡が必要不可欠です。
迷惑ボランティアにならないように、現地へは自動車で行かないなど、自己完結できるようにしましょう。

このページは愛知県「知っててよかった!備えてよかった後悔しないための愛知県 防災・減災 お役立ちガイド」から転載しています

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